足と脳の関係。歩くと脳も活性化する。第二の心臓は足だった。

散歩

1.脳の働き

私は教育機関で仕事をしている。実際体力も必要だが、書籍を読んだり、論文も書いたりすることが多い。どちらかというと、頭を使うことが多い仕事だと思う。

いわゆる脳の働きが仕事の成果に直結しているといってもいい。いや教育機関だけでなくても、我々の仕事はどれも「体」はもちろん「脳」の働きがものをいう。

脳の働きがよくて、脳がさえていると、仕事ははかどるものだ。逆に眠かったり、疲れていると、脳がさえない。脳の働きは鈍い。つまり思考がよく働かないという状態だ。

朝の時間は脳がさえている。午前中は仕事がはかどることが多いことはだれもが経験しているし、色々な書籍で指摘されている。

ではどうしたら、「脳」の働きがよくなるのか。「脳」が活性化するにはどうしたらいいのだろうか。

そのことを考えてみたい。

2.脳の働きの活性化

まず脳を活性化させるために、頭をマッサージするという方法があるだろう。そうすつことで、血流もよくなるかもしれない。

私も時々、こめかみや頭をマッサージすることがある。そのあとは頭がすっきりすることがある。

しかし、部分的な指圧よりは、脳も体の一部分であることを考えると、体を動かすことによる脳の活性化も考慮できると思う。つまり、体を動かすことだ。激しい運動は脳を活性化させるという研究もある。(ジョンJ.レイティ『脳を鍛えるには運動しなさい』)

脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方 [ ジョン・J.レイティー ]

運動した後は疲れていても、どこか集中力がついていることがある。

茂木健一郎さんの『脳の話』によると、早朝歩くことで脳は活性化するという。

ただ脳と足はかなり距離的にかけ離れている。歩くことと「脳」は果たして関係性はあるのだろうかと不思議に思われるかもしれない。

実際に血流が体全体に供給するために大きな役割を果たしているのは「心臓」である。

血液が体全体にいきわたることとなるが、足まで行った血流はどうなるか。それを体の上部に再度送り返すには、心臓のような臓器がなければならない。

それがまさに「足」だ。足は歩くことで、下部に流れてきた血流を逆に押し返しているそうだ。

そうするためには条件がある、人は「歩かなければならない」のである。歩くことで、足が第二の心臓の役割を果たしている。というわけだ。

3.第二の心臓

人が歩くということを再度考えてみたい。

たしかに赤ちゃんは最初は歩くことはできない。よちよちあるくか、はって前に進むかである。

それが数千回つづき、歩くことに挑戦しつづけることで、ようやく立って歩くことが可能となる。

立って歩けることがどれだけ人間を人間たらしめているだろうか。

よって、人間は歩くという行為から、知性、ひらめき、頭脳を発達させてきた。

それは「足」とうい体の小さな一部が、非常に頭脳と関係のある部位であることを示している。

足の歩行によって、血流を体内に再び送り込みながら、さらに脳にまでそれを届ける役割。

このような歩行による足の刺激によって、脳を活性化させるとみることができるのだろう。

最近は「歩行禅」という言葉がいわれるようになった。

歩行自体が、禅、マインドフルネスとなり、精神的な安らぎを覚える。

これは足と精神、頭脳、心と密接な関係があることを示していると思われる。

4.数分の朝の散歩を

朝の数分、忙しければ10分、15分でもいい、

近所を歩いてみることをすすめたい。

それも忙しい朝がいい。

通勤前にぜひとも歩行禅をためしてほしい。

それによって脳も刺激され、一日の活動のモチベーションは上がるはずだ。

日々の生活の中で、足と脳の関係を見直してもいいと思う。

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